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ひかりクリニック(旧大泉ひかりクリニック)

176-0012東京都練馬区豊玉北6-3-3 302号  

2020年

コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断と治療

 コロナウイルスは一本鎖RNAウイルスで、COVID-19は、飛沫または空気感染により引き起こされる呼吸器感染症の一種です。以下、3部に分けて簡単に解説します。(1).診断。 鼻腔、口腔粘膜細胞にウイルスが付着すると細胞のACE2受容体を介して細胞内に入ります。細胞内に侵入することを感染といい、一定の時間を経て症状が発現して、発病します。感染症を、感染発病に分けて考えないと、診断に苦慮します。従って、ごく初期に、闇雲に感染の段階でPCR検査を行うと、陽性反応が多くなります。症状の軽い人は、ホテル、家などで経過観察をして、10日後に再度PCR検査をして、陰性の患者は退院となります。発熱、咳、のどの痛み、胸痛が出現すると、発病の段階になり、詳しく検査をします。病状が重く、胸部X線、胸部CTで肺炎の所見が見られたら感染症病棟を持つ指定病院に入院することになります。

2.治療。症状の軽い人は、対症療法で経過を見ます。肺炎のある人は程度によりレムデシビル、アビガン、デキサメタゾンなどを使用します。持病があり、症状が重い人はECMOを使います。今までの多数症例の検討から、約8割の人は、それほどひどくならずに治癒します。1.5割の人は入院をして十分な治療をされて後退院します。0.5割の人は、持病があることが多く、十分な治療を受けても亡くなられるひとが多いです。3.ワクチン。外来で診察していると、この病気は、インフルエンザに酷似します。共に一本鎖RNAウイルスでRNAの変異が起きやすい。従って抗体産生を誘導する効果的なワクチンができにくい可能性があります。毎年ワクチン接種が必要になるかもしれない。早ければ今年9月に、製品として上市されるでしょう。医療関係者、高齢者などに先に、適用されるでしょう。開発の速度と安全性の観点からDNA,RNAワクチンが先行しています。